【ブログ】ストレスや感情の変化と胃腸の不快感
日々の生活の中で、ストレスや感情の変化が私たちの体にさまざまな影響を与えます。特に、胃腸の不快感は多くの人が経験する症状のひとつです。ストレスが要因のみぞおちのつかえや張り、胃痛、腹痛、食欲減退、下痢など(1つでも当てはまるなら)中国医学では、「肝胃不和(かんいふわ)」、又は「肝脾不和(かんぴふわ)」の状態と考えます。
これらの症状を和らげるためには、日常生活を送る中で、気(元気の気)の巡りを整え、血流を良くすることです。
具体的な方法として、適度な運動や、深呼吸、歌を歌う、アロマセラピーなどを取り入れることで、自律神経のバランスを整えることが期待できます。最近は、胃脳相関といって、精神的な状態と胃の働きが関連しあうことが言われて注目されています。
お客様から「胃を先に整えるべきか、自律神経を先に整えるべきか」とご質問をいただくこともあります。こうしたお悩みに対しては、私はまず胃を整える漢方を選ぶ、又は最初から両方に働きかける漢方を選びます。
具体的には松寿仙をはじめ、ササイサン・紫華栄(しかろん)や四逆散、逍遥散(しょうようさん)、藿香正気散(かっこうしょうきさん)といった漢方薬や自然薬(自然の恵みを用いた薬)をご提案しています。
「今のままではもっと体調が悪くなるのでは…」と不安を抱えている方もおられます。その中でも、漢方を飲みながらご自身の体と向き合い、少しずつ変化を感じていただくことで、「何とかなりそう」と前向きになっていく方が多いです。そうした気持ちの変化こそ、回復への第一歩と感じています。(岡北)
2025年6月2日