けやきのすくすくブログ
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【ブログ】夏を快適に過ごすための漢方の知恵、身近な食材

二十四節気では、今年の夏至は6/21-7/6、立秋は8/7-8/22。暦の上ではあと1か月ほどで秋とはいえ、日本の夏はこれからが本番ですね。

高温多湿の気候により、体内に熱がこもりやすく、ほてりやのぼせ、頭痛、気の高ぶり、不眠といった不調を起こすことがあります。こうした症状を防ぐには、体にこもった熱を冷ましたり、発散したりする工夫が大切です。そうは言っても、冷房の効かせすぎや冷たい飲食物の摂りすぎは、内臓を冷やして働きを鈍らせ、むくみやだるさ、疲れやすさの原因にもなります。

中国医学では、夏の高温による病気や症状の原因のことを「暑邪(しょじゃ)」、湿度による同じく原因のことを「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。これらが体に与える影響を考慮し、余分な熱や湿を取り除く食材や、発散を助ける食材を食事に取り入れることを勧めています。

体の熱を冷ます食材には、ナス、トマト、キュウリ、ゴーヤ、冬瓜、豆腐、スイカ、緑豆もやし、ミント、緑茶、レンコン、菊花などがあります。これらは常温、または加熱して摂ることで体を冷やしすぎるのを防ぎます。

一方、体の熱の発散を助ける食材にはネギ、生姜、紫蘇の葉、ミョウガなどがあり、これらは体を温める作用もあるため、熱を冷ます食材と組み合わせて摂るとバランスがとれます。また、新陳代謝を促し、体の熱を外に逃しやすくするためにも、しっかりと湯船に浸かる入浴を心がけましょう。冷房の効いた室内に長くいる方や冷えやすい体質の方は、先ほど挙げた生姜やネギなどの温性の食材を積極的に取り入れましょう。

漢方の選薬や過ごし方のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください(事前に要予約)。

2025年7月4日