月別アーカイブ
記事の月別バックナンバーのページです。

『夏』水の取りすぎからくる、秋の不調

 暑くなってくると、汗をかく分水分摂取する量は意識しなくとも増えてくるかと思います。
熱中症や脱水症状予防のために病院やマスコミを通じて、こまめに水を摂取をするよう啓蒙されます。もちろん水の補給不足は避けなければなりませんが、そうかといって多く摂ればよいというわけではありません。

つい先日、20代後半女性の方からのご相談で、もともと胃腸が弱く、この3日だけで体重が3キロ増えてしまった、と訴えておられました。水が好きで、毎日続けて1日当たり3リットルを、水やお茶などで摂っているそうです。

これまでの私(岡北)のカウンセリングの経験から、年齢や性別に関係なく水の好きな方は、例えばコップに300mlの水やお茶をつぐと、一気飲みしてしまう傾向があるようです。
コップに注いだ後は、のどが渇いたらのどを潤す程度に、少しずつ飲むことが、水の取りすぎを防止することに役立ちます。

夏、必要以上に水を摂ると、季節の終わりから秋にかけて、体のだるさ・食欲不振(夏ばて)や、吐き気、むくみ、めまい、耳鳴り、アレルギー憎悪、下痢・軟便などの要因となります。心当たりのある方は、食養生の一環として参考にされてください。

2016年6月15日

カウンセリング(選薬)の結果、お客様が得ること

 先日の朝早く、宅急便の集配の方(女性)が、お隣の八百屋さんを通りかかったときに、国産サクランボが並んでいるのを見てすぐに、「サクランボが出ると、いよいよお中元のシーズンになるのよね!」とおっしゃっていました。一方、私(岡北)は、『ツヤがあっておいしそう、よしっ!小サイズのお手ごろ価格のものを購入しよう・・・!』と考えていたところでした(主婦ですね・・笑)。

 宅配の方のお話を聞いて職業や立場で、見る人が変われば、違った角度のとらえ方をするものだと改めて気づきました。当店でカウンセリング(選薬)の際、お客様に症状の経過を伺うと、表現豊かで細やかに辛い症状をおっしゃる方から「ふつうですよ。変わりません。」とおっしゃるだけの方までとさまざまな返事が返ってきます。

お客様の自然治癒力を漢方で引き出し、辛い症状から緩和まで導けるか、良くなられた方に対して日常生活の質を高めたり、維持のための後押しをできるかが、私たち漢方専門薬局の薬剤師の仕事であり、腕の見せ所です。

私たちは、選薬の際、お客様の心の声、返事の行間を読み、顔や舌の色などの情報から、体質や体調を把握しています。お客様にとって最適な漢方や養生法をご提案するためです。定期的に店内勉強会をスタッフ全員で行ったり、研究会に参加することなどを通じて日々研鑽しています。

2016年6月10日