乳腺炎になってしまったら(養生)?
母乳育児をされている方から、乳腺炎に効く漢方はありますか、という質問を時折いただいています。
乳腺炎は、(1)母体の母乳のできる量に対して赤ちゃんが母乳をのむ量(又は回数)が少ないときや、(2)お母さんが脂っこいもの、糖分の多いもの(特にバターや、肉など動物性の脂の多い食事、菓子類)を多く摂っているときになりやすいです。
ですから食事を和食中心にすること、赤ちゃんに、こまめに母乳を吸わせることが予防策(養生)です。
乳腺炎になってしまったら、上記の養生に加え、
(イ)牛蒡子(ゴボウシ)・・・乳腺の数の少なく、うまく開口していない人によいです。漢方専門薬局で取り扱っています
または
(ロ)葛根湯(カッコントウ)・・・詰まったものを通す働きがあります
または
(ハ)調剤漢方・・・炎症をとり、痛みや腫れをとる効果のある漢方薬。けやき堂薬局では、数日(5~7日)の服用で効果が出ています
による対応方法があります。
上記の(イ)から(ハ)のいずれかで対処できます。漢方専門家にご相談の上でお試しください。
温灸体験できます(常時/要予約)
けやき堂薬局では子宝のご相談の方には、カウンセリング時に、店内で温灸を体験していただいています。この温灸器は、不妊治療で有名なクリニック(神戸)で、治療の一環として取り入れられているものと同じものです。
つぼのあたりに温灸をすると、体が温まり、気持ちもほっこりとほぐれてきます。気持ちがいいです。温泉に入ったときのような温かさで、熱くなく、けむりが立ちません。
もし、子宝相談でなくても温灸体験をしてみたい方がいらっしゃいましたら、ご面倒ですが電話にて日時をご予約くださると、スムーズに体験できます(当日予約も可能なことがあります)。1回30分、500円です。
今日、年末に温灸器をお求めになった、50代の女性は、「家で毎日温灸をするようになって、肩こりが楽になった」と笑顔でおっしゃっていました。
今の風邪の傾向
最近、ご相談の多い症状は、風邪の症状です。特に、気管支型の風邪が多く、のどの痛み、鼻水、発熱、咳といった症状です。そのような時は、おかしいなと思ったときすぐに風治散と紫華栄1包ずつを松寿仙のお茶(又はお白湯)で飲むことがお勧めです。これらのお薬は、家庭の常備薬として活躍します。最近は、バンランコンのトローチが小太郎漢方から発売されていて、のどが痛いとき、外出時に水なしでもすぐに飲めるようになっています。このトローチは、お客様に「まずいトローチだけど、のどの痛みがよくとれますよ」、とお話ししてお勧めしています。そして、夜は、なるべく早く寝ることにつきます。睡眠不足になると、風邪の治るスピードは半減してしまいます。
基礎体温表について
とくに、子宝相談のお客様には、毎回なるべく基礎体温表を持参いただくようにお伝えしています。漢方薬を飲んだり、食事養生により、はじめは基礎体温の高温相、低温相の高低差がはっきりしないことがあっても、2~3周期目から、高温相、低温相が分かれてきたり、排卵期の体温のあがりが良くなってきたりと、変化してきます。それに伴い、まず生理痛がとれたり、朝の体の軽さを感じるようになります。