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目の疲れと、肩のこりを解消する、お勧めの方法・漢方

 けやき堂薬局では年間を通じて目の疲れと、肩こりは訴えの多い項目となっています。主訴というよりも随伴する症状で言われます。特にデスクワークの多い方、奥歯をかみしめるクセのある方、パソコン・スマホ画面をよく見ている方、編み物や裁縫などの手芸をする方などは、同じ姿勢で近いところを集中して見たり、首や肩に力が入っていたりしているので、症状が現れやすいです。

 近いところを長く集中して見ていると、カメラのレンズで例えるならピント調節をしている筋肉(毛様体筋)が縮んで、周辺組織の血液の流れが滞ります。これは目の疲れを起こす要因です。私自身もパソコンで長時間仕事をしていると、目に疲れが出てきます。お客様から目の疲れや肩こりの対処法をよく質問されますし、自身もこれまでにいろいろな方法を試してきています。今回は、目の疲れと、肩のこりを解消する、お勧めの方法を3つに絞り紹介します。

  まず一つ目はパソコン画面など近くを見ている時間の15分のうち1回は、遠くを見ることです。毛様体筋が縮んでいる状態からそれを伸ばして、血液が流れるようにします。コツは、例えば窓の外にある目標物の一点をじっと凝視するのではなく、遠くの景色をぼーっと眺めるイメージで見る方がよいです。

 二つ目は首・肩の周りの筋肉をほぐすことです。両腕を同時に(肩甲骨を広げるイメージで)左右の腕を前方に曲げる、その後両腕を(肩甲骨を狭めるイメージで)左右に広げる体操をすることです。そして肩をゆっくりと上げて下げる体操をします。目の疲れている時は、肩もこっています。首・肩周りの筋肉を伸ばし、血液が流れるようにして、目の疲れの解消を促します。

 三つ目は、温かく蒸らしたタオルを約10分間、軽く目を閉じた状態でまぶたにのせることです。タオルを水で濡らして軽く絞り、形を整えて電子レンジで温めます。目安は電子レンジで600w 40秒程度、蒸しタオルの適温は40℃前後です。冷たくなってきたら温かいタオルに交換するのがより良いです。花王の研究では、10分間の装用でリラックスや全身疲労の回復にも効果が出ています。

 もっと詳しく知りたい方は、(目について)書籍 目が良くなる!!10の目トレ 平松類ら(著)ぴあ出版、(肩こりについて)NHKきょうの健康 2022年1月号をご覧ください。
 
 目はデリケートな構造をしています。まぶたの上から眼球を強く押すと視神経が圧迫されます。マッサージをしようとして眼球をぎゅっと押したり、目をゴシゴシこすったりすることは避けましょう。

 
 お勧めの漢方薬について。杞菊妙見丸(こぎくみょうけんがん:第2類医薬品)です。若い方でもパソコンなどの画面で目を酷使した後などにみられる目の疲れや痛みなどに良いです。
杞菊妙見丸は、加齢による目のかすみや、ドライアイにも対応します。

 肩のこりには、頓服で漢方薬の風治散(第2類医薬品)と紫華栄(第3類医薬品)を併用。風治散で肩を温めて血行を良くし、紫華栄で老廃物の解毒を助けます。
肩の凝りや目の疲れでお困りの方、ご相談ください(じっくりと個別相談を希望される方は要予約)。

参考書籍、資料:目が良くなる!!10の目トレ 平松類ら(著)ぴあ出版、NHKきょうの健康 2022年1月号、日職災医誌, 62:8-16, 2014

2022年3月5日