月別アーカイブ
記事の月別バックナンバーのページです。

足湯のススメ

 疲れを取るには、質の良い睡眠をとることが基本です。

 睡眠の質を高めるには、方法がいろいろありますが、その一つに、体を温めてから寝るのがよい、といわれています(書籍「体を温めて健康になる100の法則」医学博士 東京女子医科大学准教授 川嶋朗 (著)より)。入浴は体を温める身近な方法です。

けやき堂にご相談に見えるお客様の話を伺っていると、「寒い日のお風呂は湯船に浸かるが、暑くなったら(夏は)シャワー中心」という人が約3-4割、年間通して毎日シャワーの人が1割いらっしゃいます。
理由を尋ねると、「帰宅時間が遅い」、「湯船にお湯をためるのがもったいない」、「ユニットバスではお湯をためにくい」、「追い炊き機能が付いていない」・・・・・・などと理由をおっしゃっています。

そのようなシャワー派に、私がお勧めするのが「足湯」です。足の「くるぶし」より上まで浸けることのできるバケツ又は、洗面器をまず用意します。40度くらいの温度の湯を入れます。お塩をひとつまみ入れるとさらに温浴効果が期待できます。

15-20分間、くるぶしより上までの足をお湯に浸けます。足湯の間に、湯が冷めてきたら、あらかじめ沸かしておいた湯を少し注いで、温度を保つようにします。終わったら、浸かった足の部分に軽く冷水でシャワーを当てます。これは先ほど温めて広がった血管を、冷水をかけることで引き締めるためです。湯冷めしにくくなります。

 さて、海外のお風呂事情を申し上げると、湯船にお湯をためて体を温める習慣がありません。汚れを落とすためにさっと入るか、シャワー、温まりたい場合はサウナに入る・・といった感じです。
海外在住のお客様や友人(日本人)から、冷えや、婦人病の相談にのる時は、漢方の服用はさることながら、足湯の方法を紹介しています。そうすると「これならできそう」と、返事をもらえています。

 足指~ふくらはぎには、「三陰交(さんいんこう:足の内くるぶしから上に約5センチのところ、足の冷えにお勧め)」や、「太衝(たいしょう:足の親指と人差し指の股の付け根の位置、自律神経失調・ストレス・頭痛にお勧め)」をはじめ体を温めるツボが集中しています。足湯をすることは、これらのツボ付近を温めることにもなり、理にかなった方法です。

 冬に限らず、夏は冷房で冷えやすくなります。よろしかったら参考にしてくださいね。

2018年6月5日