けやきのすくすくブログ
読むだけで元気になるブログを目指しています。

風邪の95パーセントはウイルスによるもの

 風邪の95%はウイルス(抗生剤が効かない微生物)由来で、残り5%は細菌によるものです(かぞくの医学 本間真二郎(著)より)。
 一般的に、のどの痛みには炎症止め、発熱時に解熱鎮痛剤、痰の出る場合には、痰をやわらかくするためのお薬を処方されます。これらの新薬(西洋医学の薬)は、発熱や痛みなど体に起こるつらい症状を一時的に緩和させる目的で出されています。新薬の作用時間が過ぎると、再びつらい症状が現れます。

 それとは別に抗生剤の内服は原因となる細菌の種類が分かっている時に最低限使用するのがふさわしく、予防目的で飲むのは良くありません。服用により悪玉菌とともに日和見菌、善玉菌も壊してしまうので腸内環境を乱してもとの腸内に戻すのに時間がかかります。また、耐性菌が現れる可能性もあるからです。

 感染症にかかった後、新薬を使用する場合も、しない場合も、最終的には体内に備わっている免疫が働くことでウイルスを退治し風邪などを治しています。

 寒い時期には、体温を維持するために、多くの熱を体内で作り出す必要があるため、エネルギーと体力をたくさん使います。体の保温に努め、バランスの良い食事と、充分な睡眠を摂って体力を維持するようにしましょう。前日の疲れを、翌日に持ち越さないことです。言い換えると、睡眠をとったら、翌朝には体力が完全に回復している状態が一番望ましいです。免疫が働いて、感染症の予防になります。

 風邪の時に用いる漢方について。寒気、又は関節痛などが現れて、風邪をひいたかもしれないな、と思ったらすぐに(30分以内に)風治散(ふうじさん)と紫華栄(しかろん) 各1包をお湯に溶かして服用します。寒気や関節痛が治まるまで、3時間おきに1日3回お飲みください。風治散で血行を良くし体を温めます。寒気が治まったら、風治散の服用を終了します。紫華栄には、解毒(異物の排除)と体力を底上げする役目があります。回復力をつけておきたい場合は、そのまま継続して紫華栄を服用します。この他、症状にあわせてさまざまな漢方を選薬しています。

 ご自宅に、ご自身や家族の風邪のひき始めに現れやすい症状に合わせて、風治散や、紫華栄などを3日分は常備しておくと、便利です。早朝や夜間、休日など急な症状にすぐ対応することができます。

2024年2月5日

寒さの厳しい季節を 元気に過ごすための工夫

 東洋医学の考え方で、冬は「腎(じん)」の季節とされています。腎は、主に、発育や成長、加齢、生殖、水分代謝に関わる機能を担っています。耳、陰部、髪、骨などに影響を与えます。腎は寒さが苦手で冷えには弱いため、体を冷やすことは腎の弱りにつながり、様々な不調をもたらすことがあります。

 例えば、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなります。また、腰痛、頻尿、膀胱炎、無月経などが現れることがあります。

 腎を守り、元気に過ごすための工夫として、3つご提案します。
1 下半身(おへそから下)を冷やさないよう保温に努めること
2 生野菜や刺身などの生ものの摂取を控えて、火の通った温かいものを食べること
3 日光浴をして陽気を取り入れること
です。

 気は、体を流れるエネルギーであり、陽気と言われます。気は体を温めたり、新陳代謝を高めたりする働きがあります。それは日陰にいる時よりも、日向ぼっこをしている時の方が温かく感じられるのと同じで、適度に日光浴をすることで外界から気を取り入れることが出来るのだと考えています。

 簡単に全身を温めたいなら、お風呂に入って冷えや疲れをとるようにしましょう。ユズ湯や、発泡入浴剤を利用してお風呂に浸かるのもいいですね。ユズの香りには、リラックス効果があると言われます。発泡入浴剤をお風呂のお湯に完全に溶かした後に入浴をすると溶けた炭酸ガスで疲労回復を期待することができます。

 温灸器を使って温める場合は、まず耳(腎の入り口)、首(大椎:だいつい:首を前に倒したときにえり首のところに飛び出る骨の下:体を温めるツボ)、神闕(しんけつ;へその位置、体のエネルギーを増やし、新陳代謝や血液循環を促進する)がお勧めです。温灸器の手持ちのないときは、カイロで代用も出来ます。温灸器を使って温めたほうが、モグサの働きで効果的です。

 店内で温灸体験することも出来ます(予約制、通常1回30分 500円税込)。
 
 以上、寒さの厳しい季節を元気に過ごすための工夫として参考にして下さい。

2023年12月31日

冷えにお勧めの代表的なツボ

 アンケート調査によると女性の7割が体に冷えを感じているそうです。男性にも、4割の人に冷え症を自覚しているそうです(養命酒製造株式会社のアンケート)。
 けやき堂薬局の場合は、お客様が冷え症だけで初回カウンセリングに見えるのではなく、お悩みの症状の一つに体の冷えもあるとお話をされることが多いです。漢方を服用することで体温の適度な上昇や、冷えの自覚が軽減します。

 今年の冬至は、12月22日(金)です。東洋医学では、自然界の陰陽の転換期としています。彼岸から冬至に向けて夜が長くなっていく(陰気が増す)ことから転じて、太陽の昇っている時間が長くなります(陽気が増す)。
ご存知のとおり、冬至の日にカボチャを食べたり、ゆず湯に浸かったりするとよいという言い伝えがあります。
かぼちゃは、脾と胃(胃腸)の働きを整え、体をあたためて体力の回復を助ける食材です。ゆず湯に浸かるといいと言われる理由は、ゆずのもつ強い香りで邪気を払うからだそうです。かんきつ類の香りには、気の巡りを良くする働きがあるので、精神疲労をとるのにもお勧めです。

冷え症には大きく分けると3種類あることをご存知ですか?
(1)熱の産生が低い 食事量が少ない、胃腸機能の低下や筋肉量の不足により、体の熱を作れない
(2)新陳代謝が低い 寒さにより末梢の血管が収縮して、すみずみまで血液が流れにくくなる
(3)自律神経の乱れ 暑さや寒さを感じとる調節がうまく働いていない。実際に体が冷えていなくても、冷えを感じることがある。
上記に挙げたタイプに加え、個々の生活背景と体質に合わせた、過ごし方のポイントやお勧めの漢方薬があります。過ごし方のポイントを知りたい方や漢方薬を希望される方はご予約の上で相談ください。

◎冷えにお勧めの代表的なツボ(参考:てあての手 ツボ解説書 (監修)邵輝) 
〇命門(めいもん;へそのちょうど後ろ側の位置。腰の上)
〇三陰交(さんいんこう;内くるぶしから上に約5㎝)
〇太衝(たいしょう;足の第一指と第二指の股の付け根の位置)
※ツボの位置は目安です。温灸、指圧でセルフケアをすることが出来ます。

◎ツボ押しの3つのポイント(参考:きょうの健康2022.12より)
(1)指は垂直に力を入れて、ゆっくりと押す
(2)力を入れ過ぎず、「痛気持ちいい」と感じる程度の強さで押す
(3)5秒間ほど押し、何回か繰り返す

 邵氏温灸器(医療器具)を用いると、ツボのあたりを温めるだけで、体を温めることができるように工夫して作られているで、便利です。

 以上、寒い冬を元気に過ごすために、参考にして下さい。

 お店で温灸体験も出来ます。ほっとくつろぐことができます。所要時間30分、予約制、1回500円(税込)です。

2023年12月4日

体を衣服などで効果的に温めるには?

 昔から、冷えは万病の元と言われ、また近年では低体温だと免疫を下げることも分かっています。
 気温が下がってくると、服装や飲食物で体を温かくするよう意識する方が多いでしょう。体のどの部分を優先して防寒するとよいのかというと、首、手首、足首の3つの首です。その理由は、皮膚が薄く、血流の多い血管(動脈)が皮膚の近くに位置しているからです。

 冷たい空気は、通常、床など下の位置に集まる性質があるので、足首からへその位置までの下半身にも重視して冷え対策をすることを私はお客様に勧めています。特に足指~ふくらはぎにかけて、冷え症に有効なツボが集まっています。ツボの部分を露出させないで衣服で覆うようにしましょう。靴下やズボン下などの肌着を利用して防寒に努めましょう。

 また、副交感神経の中枢がある仙骨の位置(お尻の少し上)と腸や子宮が集まるお腹の周りを含む腰の周りを温めることでも防寒に役立ちます(参考 養命酒WEB 元気通信2021.12月号)。下着の上から貼るミニカイロをあてても良いでしょう。私も冬になると、仙骨の位置にミニカイロを貼ることが多いです。肌着1枚分着用することと同じ位の体感があります。

 
 漢方医学では冷え症の治療は夏から始めるのが良いとしています。実のところ当店に相談に見える方は(冷え症関連の場合)、例年10~11月にかけて秋の深まる頃が最も多いです。真冬になってから初めて相談される方もいらっしゃいます。真冬になってからの対策だと、お客様が漢方薬や食事で効果を体感するまで日数を要し、その間辛抱しなくてはなりません。漢方薬の効果を体感し、真冬もご機嫌に過ごしていただけるように、「ちょっと体が冷えてきたなあ」と思ったら、すぐご相談にお越しください。

 私どもはお客様の生活背景やこれまでのお体の経過、体質などを把握した上で、困っておられる症状や目的にあわせて個別に漢方薬などや、食事や生活養生法をご提案しています。お客様の健康生活を後押しすることがけやき堂薬局の努めです。予約優先で随時、健康相談(カウンセリング)、必要に応じて脈波・コロトコフ音記録計(大学病院、クリニックなど医療機関で使用されている医療機器)によるチェックを併せて行っています。お客様と当方の双方向で話をした上で、アドバイスをしています。お客様が納得されてから漢方の服用をスタートしていただいております。健康相談を希望される方は事前にご予約ください。温灸体験も予約受付け中です。

2023年11月8日

長引く胃腸のトラブルに対処する方法(食事・生活)、考え方

 胃腸の調子が芳しくなくて、病院・医院で診断を受けたところ異常がみられない場合があります。病院・医院で食欲不振や胸のつかえた感じ、お腹の張りなどの症状に応じた薬物治療を受けていても、症状が改善されず、長引いているケースがあります。対処するための方法や考え方を、ご紹介します。

 胃腸の不調がある場合、それ以外の症状(例えば、不眠や不安、更年期の症状など)も併せて現れている場合、どちらも最初に胃腸の働きを整えることから考えましょう。食事が胃腸から吸収され栄養となり、体が作られるからです。お薬やサプリメントも、消化器から吸収されます。効果を得るためにも胃腸を整えることが大切です。早くスタミナをつけたいからと言って、例えばうなぎ丼やカレーライスといった脂の多い食べ物を満腹になるまで食べることは、かえって不調を長引かせてしまう要因となります。注意しましょう。

 胃腸の働きを元気にする食べ物は、かぼちゃ、里芋、さつまいも、キャベツ、大豆、黒豆、いわし、さんま、鶏肉などがあります。

 普段の生活では、冷たい飲食物を控えて、腹八分の食事量にします。食欲のない場合は、1日3回まとまった量の食事を摂る必要はありません。1回の食事を少量にして少し間を空けて次の食事を摂っても良いです。消化に良い食べ物をよく噛んで食べましょう。早く食べてしまう習慣のある方は、箸を置いて30回噛むことを意識しましょう。

 生活面では、物事を明るく楽しいことを考えて、ゆったりとした気持ちで過ごすこと、規則正しい生活を送ることが大切です。

 胃腸の症状が慢性化すると、食事や生活養生だけでは、症状改善までに長くかかることがあるため、お薬の服用をお勧めしています。
漢方薬では香砂六君子湯、桂枝加芍薬湯、帰脾湯など、その他のお薬では、松寿仙、ササイサン、ガロールなどがあります。

 半年~1年位かけてちょっとずつ胃腸を整えていくつもりでじっくりと取り組むことをお勧めします。次第に食欲が出て、胃もたれやつかえた感覚が減ります。その結果、気力が回復し持久力も増します。そして、気持ちの浮き沈みが少なくなったり、睡眠の質が良くなったりしたという例もあります。

修正・更新 2023.10.10

2023年10月7日

夏の疲れ、秋バテ解消法 原因と対策 東洋医学的視点から

 2023年9月4日

更新2023年9月9日

 秋バテは、夏の疲れが残って体力が低下し、そこに自律神経の乱れや血のめぐりが悪くなって起こります。症状は、食欲不振、めまい、立ちくらみ、頭がすっきりしない、微熱が続く・・・などです。

 原因は、①質の良い睡眠が充分にとれていない、②食事の内容が偏っている、③冷たい飲食物を摂取することが多い、④水分の過剰摂取、⑤気温差の大きな室内と室外を1日のなかで何度も行ったり来たりを繰り返していることの5点が挙げられます。1つでも当てはまれば夏の疲れを起こす要因となりえます。(参考:日経新聞2023年6月17日夏の「内臓冷え」対策)

 暑さのため汗をかくことから、水分を意識してたくさん摂ることで、胃の消化液が薄まってしまい、消化不良を起こしやすくなります。食欲不振になり、食事の内容に偏りが出やすくなります。

 また、冷たい食べ物や飲み物を摂り過ぎることで、内臓が冷えてしまい、体温を上げるためにエネルギーを余分に使うことから、疲れやすくなります。

 自律神経は、体温を一定に保つために血管を拡張させたり、収縮させたりして血流を調節しています。1日のうちで冷房の効いた電車や建物と、室外への出入りを繰り返すことで、体温調節ができなくなり体のリズムを崩しやすくなります。その結果、内臓の冷えを生じたり、血流が滞りやすくなったりして、代謝や免疫力の低下をおこしやすくなることが考えられます。

 秋を快適に過ごすための対策として、①毎朝、白湯(又は松寿仙のお茶)を1杯飲むこと、②ビタミン、ミネラル、タンパク質を意識した食事を摂るようにすること、③39℃ほどのぬるめの湯に30分以上浸かること、④軽い運動をすること、⑤ゆっくり息を吐くことがお勧めです。

②の食事について、汗の成分には体に必要なミネラルなども含まれています。暑さから麺類など栄養が偏った食事になりがちです。疲労回復しやすい体作りにはバランスのとれた食事が必須です。

④の運動について、心身のリフレッシュを兼ねたウオーキングや深呼吸しながらの全身を大きく動かすストレッチがお勧めです。

⑤のゆっくり息を吐くことについて、ストレスからも内臓の冷えを生じますが、ゆっくり呼吸をすることで意識的に副交感神経(リラックスにはたらく)を優位にすることができます。

 夏の疲れを解消しておくことが秋以降を健康に過ごすためのポイントです。生活の質を高めること、すなわちお仕事や家事、学習がはかどるようにするため、大事なことですので、原因と対策を参考にされてください。

 けやき堂薬局には夏の疲れ・秋バテ解消に役立つ漢方を取り揃えています。気軽にご相談ください(カウンセリングは要事前予約)。

2023年9月9日

少食、食べ過ぎ どちらも便秘・残便感の要因に

 健康相談でお話を伺っていると、女性やシニア層にお通じ(便秘、又は下痢)の悩みを持っていらっしゃる方が多いです。

 昔から、健康の指標として、快食、快眠、快便の3つ揃うことが大切と言われています。3日のうち2日以上お通じがあり、黄色から黄色がかった褐色の、バナナ状又は練り歯磨き粉状の、においがあっても臭くない、残便感のないものが健康的な便です。

 漢方医学では、便秘があると、瘀血(おけつ:血流が滞っている)を考えます。
老廃物が排出しづらくなるため、血液がドロドロします。そして末梢に血液が流れにくくなるので、心身に不調を感じやすくなります。下痢の場合、細菌感染の他、お腹の冷えやストレス、水分代謝の低下が影響しています。体に吸収された栄養を体の隅々の細胞まで行き渡らせ、新陳代謝を促すためにも、毎日、快便を目指したいですね。

 近年、腸内環境を良くすることで、感染症やアレルギーなどの免疫の病気を予防することの他、自律神経の調整、肥満や生活習慣病の予防などに役立つことが多くの研究で報告されています。うつや、肥満、糖尿病、大腸がん、炎症性腸疾患の腸内細菌叢にはそれぞれ特徴があるということも分かっています。

『悪玉菌は、タンパク質や脂質が中心の食事、不規則な生活、各種のストレス、便秘などが原因で腸内に増えてきます。健康的な腸内細菌叢には、ビフィズス菌や乳酸菌(正確には、乳酸桿(かん)菌)などの善玉菌が優勢で、その他の菌が出来るだけ劣勢である状態です。善玉菌は、腸内でビタミン(B1、B2、B6、B12、K、ニコチン酸、葉酸)を産生します。さらに善玉菌の体を構成する物質には、体の免疫機能を高めて、血清コレステロールを低下させる効果も報告されています。(引用:厚生労働省ホームページ内 e-ヘルスネットより)』

腸に善玉菌を増やすには、発酵食品、食物繊維、オリゴ糖を食事中から摂取することです。発酵食品は、味噌、糠漬け・すぐき・キムチなどの漬け物、納豆などが挙げられます。

『(食品に含まれる)ビフィズス菌や乳酸菌は生きて腸に届かないと、意味がないと言われますが、死んでしまっても善玉菌の体を作る成分に有効な生理機能が期待できます。(引用:厚生労働省ホームページ内 e-ヘルスネットより)。』

オリゴ糖は、大豆、玉ねぎ、ごぼう、ねぎ、ニンニクなどに多く含まれています。
 
 意外に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、食事量が少ないことの他、食べ過ぎによっても、便秘になることがあります。便通が一時的に悪くなっている場合、食事量を点検してください。腹八分目の食事を目指しましょう。

 酵素を飲むと、2週間くらいでお腹の調子が良くなります。その他、肌荒れやアレルギーの体質改善、食欲不振、ダイエットなどにお勧めです。下剤を服用中の方も、併用して飲むことが出来ます。当店の酵素は、日本初の酵素の製造会社で、酵素の中でも正統派のものを取り扱っています。国産原料100%で、良心的なつくりをしています。飲みやすい味です。糖質の少ないタイプもあり、生活習慣病の方も気軽に飲めます。

2023年7月6日

7/2に、第34回大阪むらさきクラブの集い(健康講演会)を開催しました

 7/2(日)に第34回大阪むらさきクラブの集い(健康講演会)をあべのハルカスで開催しました。

3年ぶりの集いであり、大阪自然薬研究会(漢方専門薬局・薬店、調剤薬局)のメンバーと共同で企画~運営を行わせていただきました。当日、会場の様子をオンラインにて配信し、会場とオンラインでたくさんの方が参加くださいました。

講演「どうするトイレ問題?血流で腎臓のアンチエイジング」の他、自然薬解説、「いい人みつけた」のコーナーがあり、「いい人みつけた」のコーナーでは、当店へいつも来店下さるお客様が、貴重な体験談をたくさんお話下さいました。和やかな会でした。

次回に、よりよい良い会となるよう、つなげていきたいと考えておりますので、どうぞお楽しみにされて下さい。


会場の様子


あべのハルカス会議室(会場の部屋)から見た外の景色。当日は梅雨の晴れ間でお天気に恵まれたため、遠くまでの景色を見晴らすことが出来ました。

2023年7月5日

湿度の高い日の過ごし方、食べ物

 湿度が高い日には、身体が重だるくなりやすく不快に感じるものです。

気温の変化が大きい時、梅雨シーズン、夏の終わり頃に多い台風シーズンは体の変化を感じやすい時です。湿度や気温の変化など気象の変化は、体に影響を及ぼすといわれています。めまいや耳鳴り、頭痛、首と肩のこり、抑うつ感、痛み(以前、怪我したところが痛む)、関節痛などです。

 気圧の変化で気象病が出やすいのには、「内耳」(耳)が関係していると考えられています。内耳は主に耳で受けた情報を脳や神経に伝える役割をしています。

 天気痛・気象病外来を日本で最初に立ち上げた、佐藤 純教授(愛知医科大学客員教授)は、気象病対策として「くるくる耳マッサージ」を紹介しています。
1. 耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒ずつ引っ張る
2. そのまま軽く引っ張りながら、後ろに向かってゆっくり5回まわす
3 .耳を包むように折り曲げ5秒間キープする
4. 耳全体を掌で覆って、ゆっくり円を描くように後ろに向かって5回まわす
※朝・昼・晩の1日3回行うのが目安  以上です。

 漢方医学の観点では、雨の日や、梅雨時など湿度の高い日には、体に湿(余分な水)をためやすくなっていると考えています。

湿度が高く、身体も重だるい時には、体の除湿をお勧めしています。体内の余分な水を排泄する、おすすめの特に食材は、そら豆、大豆、小豆、とうもろこしなどの豆類、はと麦(ヨクイニン)、海藻類、キュウリ、冬瓜です。

特に冬瓜やキュウリは、体を冷やす食材です。冷え症の方は、生姜や紫蘇の葉など体を温める食材と一緒に摂ったり、温かいスープや味噌汁をメニューに取り入れたりするといいです。気温が上がってきたので、冷たい食べ物や飲み物の口あたりがいいかもしれません。内臓を冷やすと、代謝が弱まり水の排泄が悪くなるので、冷たい飲食物を摂り過ぎないことが大切です。

2023年6月5日

野菜や果物を食べることと、果物ジュースを飲むことは同じですか?

 初回カウンセリングの際、お客様に当日と前日の食事内容を伺っています。時々、朝食のかわりに、100%果物ジュースを挙げる方がいらっしゃいます。朝、食べる時間がとれないことが理由として言えます。

 果物や野菜を食べることと、果物ジュースを飲むこととでは、摂る成分が似ているように見えても、健康への影響が全然違うことが分かっています。

 書籍「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」を書いたカルフォルニア大学ロサンゼルス校 助教授・医師 津川友介氏によると、野菜や果物を(1日量400gまで)多く食べれば食べるほど、全死亡率(原因にかかわらず死亡する確率)が減少するという、エビデンスがある(いくつかの研究によって効果が確かめられている)ことを紹介しています。また、果物を食べている人は、糖尿病リスクが低いそうです。糖尿病リスクが低いとは、糖尿病を予防する効果を意味します。
一方で、果物ジュースを多く飲むこと(1週間あたりコップ3杯分)で、糖尿病リスクが8%高くなることが分かっています。

 果物ジュースで糖尿病リスクが高くなる理由として、加工中に食物繊維が取り除かれるからではないか、と考えられています。それでは野菜ジュースを飲むのはいいのかというと、健康に良いというエビデンスはまだ出ていないそうです。津川教授は野菜や果物を食材として食べることが体に良いと述べています。

成分表示を見て、「濃縮果汁還元」、「ピューレ」と表示されていたら、加工前の野菜や果物とは別物だと考えた方がいいということです。

 これはわたしの意見です、ジュースの利点があるとしたら、いろいろな種類の食材を一度に摂取できることです。自分でジュースを作って飲む場合、作った後すぐに飲むこと、一緒に出てきた食物繊維を廃棄せず一緒に食べることが大事です。さらになるべく酵素をこわさないように低温で絞り、飲むときにはお腹を冷やさないよう気を付けることも大切だと考えます。

 糖質について。糖質を摂取すると血糖値が上がります。砂糖(スクロース)の場合、多く摂ると急激に血糖値を上げます。血糖値が急上昇すると、インスリンがたくさん分泌されるため、血糖値が急降下します。このことが空腹でなくとも、甘い食べ物をもっと欲しくなる理由の一つで、砂糖には、中毒性があると言われています。

 ところが果糖(フルクトース)は、砂糖ほどの血糖値を上げる作用がありません。砂糖やブドウ糖よりも甘味が強く、その甘さは砂糖を100とすると、果糖は120-170,ブドウ糖は65-80とされます。果糖は果物やハチミツに多く含まれます。
果糖を摂取すると、大部分を肝臓で代謝されて脂肪に転換されます。そのため摂り過ぎると、脂肪肝、非アルコール性の肝障害を起こす要因となります。(参考:書籍「炎症は万病の元」金子義保(著))

 このことからも果物ジュースを飲むと、果物を食べる時と比べて果糖の摂取量がかなり増えることになるので注意です。
※果糖は1日50g程度の摂取なら問題なく、摂取を控える必要はないと言われています。(Nutr Metab.2010; 7:82より)

 その一方で、スーパーなどで売られているお菓子やパンの原材料名に、フルクトースコーンシロップ(異性化糖:果糖ブドウ糖液糖)の表示をよく目にします。清涼飲料水、アイスクリーム、プリン、クッキー、ジャム、かき氷の蜜などに入っています。

 代表的な異性化糖は、果糖55%、ブドウ糖45%で構成されています。甘みは砂糖よりも強く、価格は砂糖の70%ほどと安価だそうです。果物から作られたものではなく、主にとうもろこしから作られています。異性化糖中のブドウ糖により血糖値を上げ、果糖により、肝臓で代謝され脂肪に変わるので、こちらもとりすぎはよくありません。

以上、野菜や果物を食べることと、果物ジュースを飲むことの違いを知っていただきたくて、今回ご紹介しました。

2023年5月12日