けやきのすくすくブログ
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秋から冬に向かう今、季節の変わり目の 過ごし方・養生法

 秋が深まってくると、秋から冬へ向かうときの「寒暖差」による気温差が日ごと、一日の中で現れてきます。

 寒暖差(気温差)による体の不調は、気圧変動とならんで気象病の一つです。気温差により体の冷えや疲れを感じやすくなってきます。この寒暖差から身を守るためには、「体を冷やさないこと」、「保温すること」に尽きます。

さらに予防するためには、「体を穏やかに温める食材を食べること(涼しくなってきたので、食欲が進み過ぎて胃腸をこわさないよう要注意)」、「自律神経を整えること」です。

 治療法は、「一年を通して冷え症対策を行うことが効果的」であることが書籍 「最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方」に書かれています。これは寒暖差疲労外来を担当する 久手堅司(くでけん・つかさ)医師が自らのクリニックに通う患者さんを診察して得られた知見や経験をまとめた書籍です。また、筋肉量の少ない女性に寒暖差疲労を起こしやすいと述べられています。

 日常での工夫として服装の調節やひざ掛けなどの活用、また空調の管理などで出来るだけ身体に寒暖差を感じさせない対策をとります。

 寒暖差によって乱れた自律神経を整えるには、規則正しい生活や適度な運動が基本です。
さらに、ストレスを受けやすい現代社会では、交感神経(緊張を高める)が優位になりがちです。副交感神経(リラックスに働く)を優位にさせることで、バランスを整えることができます。ヒトを含む恒温動物の場合、自律神経により体温調節されます。

自律神経が原因で、体温調節が行われない場合、自律神経を整えると、暑さや寒さの外気温に対応して、体の体温調節が適切に行われるようになると私(岡北)は考えます。

〇おすすめ食材 体を穏やかに温め、胃腸をいたわる食材を食べる
もち米、黒米などの穀類、かぼちゃ、さつまいも、くり、たまねぎ、さけ、さば、さんま

〇 腹式呼吸 緊張をほぐし副交感神経の働きを良くすることで、自律神経を整える
腹式呼吸をする場合、吸うことよりも吐くことのほうを重視します。
1. おなかから息を吐くつもりで7秒間かけてゆっくりと、口から息を吐きます。おなかをへこませながら吐くとよいです。
2. 次におなかに空気を吸い込むつもりで5秒間、鼻から息を吸います。おなかを膨らませながら吸うのがよいです。
この呼吸を1回に3-5分間行います。吐くときはできるだけ細く、長く吐くようにすることがポイントです。

〇 目元を温める 緊張をほぐし副交感神経の働きを良くすることで、自律神経を整える
 水で濡らしてタオルを絞り、電子レンジで温めて、人肌より少し熱い40℃くらいの蒸しタオルをつくります。次に10分間まぶたの上にのせます。このように目元を温めることで、副交感神経が関連している動眼神経(目の周りにある筋肉)を刺激することができ、リラックスに繋がります。

漢方薬で体つくりや予防にお役に立てることがたくさんあります。
健康相談を希望される方は、必ず事前に電話にてご予約下さい。ご来店又は、電話で健康相談を承っています。

参考書籍、資料
脳科学辞典サイト 体温調節の神経回路
最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方 久手堅司(著)
きょうの健康 2016.10
石原結實の絶対健康法 石原結實(著)
日職災医誌,62:8─16,2014 花王株式会社パーソナルヘルスケア研究所

2020年10月8日