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【ブログ】第35回 大阪むらさきクラブの集い 健康講演会を開催しました

11月9日(日)、大阪市天王寺にある「あべのハルカス」にて、健康講演会「第35回 大阪むらさきクラブの集い」を開催いたしました。

あいにくの雨模様にもかかわらず、多くの皆様にご来場いただき、心より感謝申し上げます。
この集いは、今年で35回目を迎える歴史あるイベントで、参加を希望されたお客様にお越しいただいております。大阪府内の自然薬研究会に所属する薬店・薬局の有志と協力し、企画・運営を行っています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、開催を見送った時期もありましたが、前回より再開し、今回はコロナ後初めて多くの方々にご参加いただくことができました。

当日は、医師・山岡傳一郎先生による「フレイル」に関するご講演をはじめ、お客様の体験談、自然薬の解説、お楽しみ抽選会、そして最後には「みんなありがとう」の歌をお届けしました。

お客様のご参加と、ご支援・協力してくださった方々のおかげで、心温まるひとときを共有することができました。改めて、厚く御礼申し上げます。

2025年11月12日

【ブログ】寒暖差に負けない!冷えと不調を防ぐ冬の養生法

寒暖差が大きくなるこの季節は、頭痛やめまい、倦怠感、肩こり、不眠、気分の落ち込み、便秘や下痢などの症状が現れやすくなります。これは、自律神経の働きが乱れ、体温が下がり、内臓の機能が低下することが原因とされています(※1)

私事ながら、私自身は秋から冬にかけての寒暖差に弱く、寒さや乾燥からのどを痛めやすいので、日頃から規則正しい生活を送るようにし、漢方も取り入れています。

冷え対策には、まず手首・足首・首まわりの3つの首を保温することをお勧めしています。この3首は、皮膚が薄く、太い血管も通っているので、冷えやすい場所ですが、保温することで、体の熱を外に逃がしにくくなります。長そでの下着やレッグウオーマーを使うのが有効だと思います。

また、尾てい骨の上にある仙骨(背骨の一番下にある三角形の骨)に「八髎(はちりょう)」という8つのツボがあります。下着の上から、この仙骨のあたりに下着の上からカイロを貼ることで、交感神経の緊張を和らげ、下腹部の血流を改善することが出来ます(※2)

私も毎年、気温が下がり始めた頃から仙骨のあたりに薄型のカイロをはっています。下着1枚重ねて着る以上の保温効果があると感じています。注意点として、低温やけどに気を付けて、熱くなってきたら、はがすこと、就寝中は使用しないようにすることの2点を守ってください。

急いで体を温めたい時には、しょうが湯、または葛湯(くずゆ)、湯で溶いた葛根湯(かっこんとう、当店では「風治散(第2類医薬品)」)をゆっくりと飲むと、体が温まってきます。
葛根湯の原料の一つ、葛根はその名からわかるように、葛の根の皮を取り去ったものです。これを精製すると葛粉になります。

普段台所にある食材で、お手軽に体を温める飲み物を作りたい場合は、飴湯を作ってみてはいかがでしょうか。水で溶いた片栗粉に、砂糖、お好みでおろし生姜を入れてゆっくり熱を加えると飴湯が出来ます。葛湯に似た、とろみのある、温かい飲み物です。砂糖の代わりに、はちみつ、または黒砂糖を入れてもおいしいです。小腹が空いた時の間食にお勧めです。子供のころ、冬に母が飴湯をたびたび作ってくれました。なつかしいおやつです。(注1、注2)

けやき堂薬局では、冷え性の改善に役立つ漢方として、婦人宝(第2類医薬品)をお勧めしています。胃腸の強さが普通か、丈夫な方向けのお薬です。婦人宝の商品名から連想すると、女性向けとなっていますが、冷えを自覚している方であれば、性別に関係なく服用出来ます。冷え性を自覚する男性がお飲みになられても、効果があります。

お客様おひとりおひとりの生活背景や体質に応じて漢方の選薬や、調合を随時行っています。ご希望の方は、お気軽にカウンセリングのご予約をお願いいたします。

冬場も健やかに過ごせる体づくりを行いましょう(岡北)。

【補足】
注1 薬膳からみた、葛粉と片栗粉の性質の違い ※2

葛粉⇒葛のでんぷん;涼性、寒邪(寒気)の発散。寒気をとる働きがあります。

片栗粉⇒じゃがいものでんぷん;平性、気を補う。脾胃(胃腸の働き、機能)を良くする。気を補う。

注2 くず粉は、葛の根のでんぷん質です。ジャガイモのでんぷん質である片栗粉も、水で溶いた後、熱を加えると、ご存じの通り、とろみが出ます。くず湯と似た食感です。
とろみのある食べ物は、液体中で対流が小さくなりますので、保温性が高く、冷めにくくなります。冬に食べる料理として、あんかけなどのとろみの多い食事が好まれるのは、このためです。

【参考書籍】
※1 参考 NHKきょうの健康 2022.12
※2 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖 (監修)喩靜、植木もも子

2025年11月1日